食と農を考える研究委員会

事業計画

今日現在、農産物の国際市場価格はすでに記録的な水準まで高騰している。ロシア・ウクライナ紛争によるウクライナの輸出力の喪失、中国の輸入需要の増加、北半球の干ばつによる輸出国の生産減少などによるものであり、今後も新型コロナウイルスの抑制措置から解放された世界経済が成長傾向に転じることで、さらに農産物の輸出入事情は変化していくことは明白である。日本国内ではすでに多大な影響を受け、多くの食料品価格が平均で6%ほど値上げされている。そしてこの傾向は今後も続いていくであろう。

 

しかし一方で「買いすぎ」「期限切れ」「過剰除去」「食べ残し」などによる食品ロスという問題も抱えている。廃棄量をおにぎりに換算すると、1日に1億2,000万個分になることにたいへん驚いた。またこれらを廃棄処分する際に排出されるCO2が、地球温暖化の要因となっている事実もある。さて我々日本人は何を考え、何を為すべきか。

 

「世界の農産物輸出入」「食品ロス問題」「日本農業の自給率」にわけて本委員会でも考えていきたい。

 

また本年は文化庁が京都に来ることになっている。海外からも注目されている和食がユネスコ無形文化遺産に登録された背景には、和食文化が廃れてしまう危機感もあった。食文化が多様化するなかで、日本人が大切にしてきた精神、心のこもった料理の継承を、今一度考えてみる良い機会である。

役員

  • 委員長
    中西 英貴株式会社 鼓月
    代表取締役社長
  • 副委員長
    黒竹 節人株式会社 くろちく
    代表取締役会長
    小山 政吾株式会社 山政小山園
    代表取締役社長
    髙橋 拓児株式会社 木乃婦
    代表取締役社長
    平井 誠一株式会社 西利
    代表取締役社長