第9回 日本海沿岸地域経済同友会 代表幹事サミット 京都で開催

2016.11.01イベント・会合

2016年10月17日(月)、日本海沿岸地域14道府県の経済同友会で構成される日本海沿岸地域経済同友会代表幹事サミットが京都において開催された。第9回目となる今回の代表幹事サミットは、「『環日本海沿岸のガスパイプライン』と『新世代エネルギー』を考える」をテーマに、2部構成で行われた。

第1部の代表幹事サミットでは、本会の増田寿幸代表幹事がキーノートスピーチを行った。増田代表幹事は、日本海海底に眠る次世代資源メタンハイドレートの地質調査が進む一方で、日本海沿岸地域におけるガスパイプライン網の整備が進んでいないことを指摘。太平洋沿岸での大規模災害時のバックアップの観点からも日本海沿岸のガスパイプラインの整備が必要であるとし、そのために高規格幹線道路とガス導管の同時敷設に対する技術・法令の整備を国に求めたいと強調した。

キーノートスピーチを行う増田代表幹事

また、第2部では、「大規模災害時におけるエネルギー拠点と次世代海洋エネルギー資源」をテーマに、以下のメンバーによるパネルディスカッションを開催した。

パネリスト

  • 山田 啓二 氏(京都府知事)
  • 藤本 武士 氏(経済産業省資源エネルギー庁 電力・ガス事業部 ガス市場整備室長)
  • 海老沼 孝郎 氏(鳥取大学大学院工学研究科 社会基盤工学専攻 メタンハイドレート科学講座 寄附講座教授)

モデレーター

  • 今井 一雄 氏(本会・北部部会長)

山田啓二知事は、「東京一極集中の是正、地方創生と言われる中でも、地域間の対立が深まってやしないか」と指摘し、「国土強靭化に向け、日本海沿岸地域が結束し、我が国のエネルギーインフラ整備について考えるべきだ」と主張。

パネルディスカッションの様子

藤本室長からは、2017年4月からのガス自由化に向けたガスパイプラインの整備方針について、天然ガスの利用向上や競争促進、供給安定性等の観点から、検討を進めているとの説明があった。

また、海老沼教授は、「日本海沿岸海域の表層型メタンハイドレートの実用化に向け、海洋調査、技術開発を担う人材を養成していく」と抱負を語った。

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